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「丸刃ってなに?」


こんにちは、(株)片山抜型製作所のKです。
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当ブログを訪れて下さった方々に

少しでもお役に立てばと思い

抜型とそれに関連した情報をお送りします。


こんな方にオススメです。

・そもそも「抜型って何?」という方

・抜型に係わっているけど「なんだかよくわからん」という方

・「抜型を愛してます!」という方(ほぼ皆無かも)

・「ねこが好き!」という方(型とは関係ございません)


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本日も

「抜型って何?」という方、向けに

抜型の基礎知識をお伝えしたいと思います。


1-1-20

「丸刃ってなに?」


ご存知の方も多々いらっしゃると思いますが、

本日は丸刃に関してお話ししたいと思います。



じつは丸刃は

皆様の日常生活の中で身近なものです。


パッケージをとおして

ほぼ毎日のように接しているかと思います。



例えば


冷蔵庫から飲み物を取り出し

コップにそそぐ時です。

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日用品の買い物に出かけ

製品を手に取った時もしかりです。


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このように丸刃を使って加工された製品はたくさんあります。

皆様もぜひ丸い穴を探してみて下さい。


こういった様々な大きさの

丸穴を空けるのに活躍するのが丸刃です。


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(いろいろ種類があるだにゃ~)



直径1mm~40mmの穴があったとしたら

抜型に入っている丸刃で加工された可能性が高いでしょう。


丸穴が40mmより大きいと既製品では対応できないので、

型屋が直線の刃を曲げて作っている可能性、大です。



私は大きい丸穴をみかけたら

ついつい、穴の形状を観察してしまいます。


なぜなら


あっ!ここでつないでいるのね。

などと、わかったりするので・・・・・


(もうかんぜんに職業病だにゃ~)



長々説明してきましたが、

なんとなく丸刃のことが、

お判りいただけたでしょうか?


本日は抜型関係の話にお付き合いいただきありがとうございました。

ご興味を持った方は、次回乞うご期待。


<おまけ>

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なんといわれようが、どきませんからね~

(たまにはゆずってほしいにゃ~)




  # by diemex | 2023-06-19 18:07 | Trackback | Comments(0)

技術的なおはなしvol.18「表裏半切れの話」

いかがお過ごしでしょうか?

暑い日が続いています。

アイスが食べたいです。


今回は、表裏半切加工についてお話しします。


早速ですが、下図が言わずと知れた「きのこの山」です。

技術的なおはなしvol.18「表裏半切れの話」_a0118799_15201483.jpg

小さな時から、きのこ派の私にとって、「たけのこの里」は常に二番手以下でした。

〇十年生きてきて1回しか買ったことがないぐらいです。

結婚して家内がたけのこ派と知り、世の中にはそういう人もいるんだあぁと思ったのが遠いむかし。

きのこたけのこ大調査はたけのこの圧勝だったようですね

https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/kinotake/cmp/daichosa2020/


今回ご紹介したきのこたけのこに限らず、多くのパッケージで「ジッパー」が使われています。

技術的なおはなしvol.18「表裏半切れの話」_a0118799_15201433.jpg

ジッパーとは摘まみ口から短い任意の形の刃で連続に切れ目を設け開封させる仕組みのことを指します。また任意の形も「へ」の字だったり、「Y」「J」など様々な形があります。抜型作り、打ち抜き加工双方にとって、ある意味やり慣れたものですので、恐らくそれほど抵抗は無いかと思います。


20年ぐらい前でしょうか、某アイスクリームでジッパーを開けたら、紙の粉が中の製品にかかったというクレームが起きたと聞いたことがあります。個人的に検証したところ、そもそも中の製品に霜がついて確認できませんでした。


ここからわかることは、「開けるときに紙の粉が落ちるかもしれない」「切れ目を入れているので空気が出入りしているかもしれない」ということでしょうか、まぁ欠点というほどではないと思いますが


もしこれが問題というのなら「表裏半切れ」はいかがでしょうか?

紙の表と裏の両方から一定の幅を確保し半切れすることでジッパーの用途を持たせたものです。

有名なのは以下の製品ですね。

技術的なおはなしvol.18「表裏半切れの話」_a0118799_15201432.jpg


幼稚園生でも開けることができました()


私の知る限りこの製品以外は見かけませんが、二昔前は一部で採用されていました。

食品ではなく、洗剤ですね。


今の主流はジェルで、その一世代前が液体洗剤、その前は粉洗剤でした。

粉なので湿気があると固まっちゃうんですね。


それを防ぐために、表裏半切れでフタをして、吸入を塞いでいました。

(アイスの場合は推奨していないと思いますが…)

技術的なおはなしvol.18「表裏半切れの話」_a0118799_15201440.jpg

読んで字のごとくですが、表裏半切れなので、裏側からも刃が入らないといけません。

普通にやると裏抜き→表抜きの2回戦ですが、それだと打ち抜きが2倍になってしまいます。

弊社では、1回でできる型を作成しております。

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近年SDGsの流れからジッパーのパッケージをフィルムで包む、逆にジッパーのパッケージの内部に軟包材で包んだ製品を入れるというやり方は減っていくのかもしれません。そんな時に「表裏半切れ」を思い出してもらえればうれしいです。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

これから夏本番!ぜひご自愛くださいませ()


  # by diemex | 2023-06-19 15:59 | Trackback | Comments(0)

製造部より:海外出張報告

こんにちは。

相変わらず出張やら何やらであんまり山に行けずにいる、製造部Hです。
先週末も台風の影響で天候に若干の不安がありましたが、無事晴れたので昨秋紅葉を楽しんだ袴越山に行ってきました。
この時期(5月下旬~6月初旬)はヒメサユリの群生地としても知られる袴越山ですが、残念ながら若干遅かったようで群生の花は観られず、山頂に数株残っていたのを愛でてきました。来年は見頃を逃さないように行きたいですね。
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さて前回のBlogで少し書きましたが、先月4年振りの海外出張にして3度目のアメリカに行って参りました。
今回の主目的は、抜型・打抜き加工関連の展示会Odyssey EXPOの視察です。通常2年毎に開催されるのですが、2年前は新型コロナの影響で中止になり今回4年振りとなりました。
日本ではちょうど新型コロナが2類⇒5類に引き下げとなるタイミングでの訪米で、ワクチン接種証明書やら宣誓書やら、まだ多少余計な書類が必要でしたが、隔離や待機期間などがあった時期に比べると格段に往来しやすくなったのではないでしょうか。
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毎回のように開催地の変わるOdyssey EXPOですが、今回の会場はウィスコンシン州のミルウォーキーです。シカゴの少し北で、醸造で有名な街だそうです。
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醸造所の中にバー?(或いはバーの中に醸造所?)こんな感じのバーが結構多いみたいでした。残念ながら私は下戸ですが、ノンアルも日本では見かけないようなものもあり楽しめました。


さて、今回展示会視察のほか、現地同業者さん2社(いずれも抜型業界では世界的に有名な企業)を見学させて頂きました。

1社目はアメリカでも最古参の抜型メーカーで、世界で始めてレーザ加工で抜型製造を行った会社としても知られています。当社もここを参考にレーザ加工を導入したと伝え聞いており、私が入社したばかりの頃(約20年前)はまだ多少取引もありました。実は社名が変わっていて最初それと気付きませんでしたが、9年ほど前に買収され約3年前にロータリーダイメーカー2社との統合により新社名で設立されたとのことです。旧社名は、製品へのロゴマーク刻印などから察するにブランド名として残しているようです。

2社目は、ドイツに本社のある世界トップレベルの抜型メーカーのアメリカ支社です。
以前にドイツ本社の工場は見学させて頂いたことがあり、そちらは平盤の抜型だけでなくロータリーダイや成型用の金型なども扱っておりましたが、アメリカの工場は平盤のみのようです。ちなみにこちらの会社、当社と同じく今年創業100周年だそうです!

詳細は省きますが、いずれも高い技術を持った抜型メーカーで、色々と勉強になりました。海外の同業者さんを見学する機会は滅多にありませんが、扱う素材や手法・考え方の違いなどで非常に刺激を受けますね。いずれもっと色々な国の型屋さんも訪ねてみたいものです。

続いて主目的の展示会ですが、会場はこんな感じです。
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うん。何だか洒落た建物ですね。
まあまあ広い会場に50~60くらい?のブースが出展してました。4年前のAtlantaと同程度の規模かと思います。主催はIADD(アメリカの打抜加工・抜型関連の協会)で、自動刃曲機、レーザ加工機やゴム加工機の実機展示、ダイボードの素材や刃物・ゴム等、打抜き工程の各種資材などなど、出展者はほぼ全てが抜型と打抜き加工に関係する会社です。小規模とはいえこれだけ特化した展示会は稀ですね。
4年前と比べて急激な変化や物凄い発見は無かったかもしれませんが、色々細々と変わっているところもあり、面白い視察となりました。段々知り合いも増えてきて、人や製品・情報など紹介してもらえる機会もあったりしますので、今後も出来るだけ参加したいものです。

また来年には世界最大規模の印刷機材展drupaがドイツのデュッセルドルフで開催されます。前回(2020年)は、これまた新型コロナの影響でonlineのみの開催でしたが、今度はリアルでの展示会となるでしょう。最後にリアル開催された2016年から数えると8年振り、新しい情報も色々と出てくるでしょうから、何かしら口実を作って見に行きたいですね。

最後に、今回の視察行でお世話になった皆様、誠に有難う御座いました。
お陰様で安全に楽しく充実した視察行となりました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

次回はまた製造部のご紹介に戻りたいと思います。
次回も宜しくお願い致します。

  # by diemex | 2023-06-05 15:52 | Trackback | Comments(0)

製造部の話:新しい家族が増えました!

こんにちは!製造部Yです。

だんだん夏に向かっていますね。
気温の変化に身体が追い付いていけてません。
とくにこれからやってくる梅雨シーズン、、、
体調管理をしっかりして気合で乗り切りたいと思います!!


話は変わりますが…
最近嬉しい出来事がありました。
ついに念願のわんちゃんをお迎えしました!!

初めて抱っこしたときビビッときてしまい…笑
お世話やしつけ…本当に大変ですが、それ以上に癒しを与えてくれます!!
もう少ししたら、お散歩デビュー!!
少しずつ一緒にやれることが増えていくのが嬉しいです。
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  # by diemex | 2023-06-05 14:58 | Trackback | Comments(0)

創業100周年まであと○○日


こんにちは、今回もブログにお越しいただきありがとうございます。

(株)片山抜型製作所は来月、創業100周年を迎えます(拍手)!!

お客様にはちょこちょこお伝えしてきたつもりですが、ブログに載せるのは2度目?みたいです。

古ければ良いということではありませんが、100年を迎えられるということは非常に喜ばしいことだと思います。
これも弊社を必要としてくれるお客様、仕入れ先、外注先の協力、また、現役社員はもとより、各時代を支えてくれた、卒業社員の皆様のおかげかと思います。


さて、100周年を記念して何かしらのキャンペーンをと考えておりましたが、長引いたコロナ禍の影響等もあり、ノベルティグッズをお配りする方向で動いております。
可能であれば、完全オリジナルで行きたかったところですが、金銭的、人的、その他もろもろあり、それは見送りとなりました。
グッズが完成しましたら、皆様へお配りしますので、喜んで頂けたら幸いです。

会社は100周年ということで、私の周りにある一番古い物はなんだろうとか考えたりしていたのですが、中学時代の部活のユニフォーム?、いつから使っていたか分からない三省堂の国語辞典でしょうか?
(そもそも中学時代のユニフォームが何故あるのか、、、チームメイトの結婚式の余興で着たような笑)

そんなこんなで色々探していて、やっと思い出しました。

冷蔵庫で眠っている愛おしい兵を。

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冷蔵庫で眠らせておけば、いつの日かチーズに変わるのではと実験中でした。

15年以上経過しましたが、まだ原型を留めている様な気がします。外見的には全く変化がありません。

なにか良いことがあったら、開封してみよう!!

いや、可能な限り冷蔵庫で眠らせ、最後の晩際にいただこう。

 


最後までお付き合い頂きありがとうございます。



  # by diemex | 2023-05-24 08:00 | Trackback | Comments(0)

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