ニックって

ニックって何だか知ってますか?

業界の人なら当り前だのクラッカー(化石語)でしょうけど、
あなたがもし一般の人でしたら
いきなりそんな事聞かれても「なんじゃそりゃ?」ですよね。

ちっちゃい頃、雑誌の付録の紙のおもちゃとかで遊んだことありません?
乗り物とか、流行ってたヒーローとか、着せ替え人形とか、アクセサリーとか。

それ作る時に本体と台紙の間に小さな繋ぎ目があったでしょ?
簡単に手で千切れる、あの小さな繋ぎ目がニックです。
小さいけどいい味出してるニックい奴。だからニックと言います。(嘘)

あなたが普段よく目にしている多くのパッケージも
製造段階ではこのニックが重要な役割を果たしています。
それにこのニックは要るとこと要らんとこを繋いでいるだけじゃないですよ。
それは商品を取り出すためであったり、
パッケージを捨てる時にバラしやすくするためだったり、用途は色々だけど

♪ 少し恥ずかしげにぃ~、しかもかなり遠慮がちにぃ~、
     ここにニックがいる、ニックがいる、確かにここにいるぅ~。

って、キムタクが言ってるようにパッケージ内にも存在しています。

でも、このニック。 こんなにひっそりと頑張ってるのに悪用された事もあります。
ニック跡のほんの僅かなバリの違いによって、
お菓子の 当り/外れ を判別する奴らが現れたんです。

きんのエンゼル、ぎんのエンゼル、かんていだんがあらわれた。
キョロちゃんは100のダメージをうけた。

これは堪りません。ホイミもベホイミも効きません。
ベホマズンならなんとか。。。いやいや、やっぱり厳しいです。
まぁ、今は色んな対策が採られてるみたいなんで、真似したって当たらないですけどね。
念のため。。。

閑話休題。

こんないい味出してるニックい奴なんですけど、
いい味出してるだけに、非常に気を使わせるニックい奴でもあります。
この精度の如何によっては、製造中に紙詰まりを起こす原因になったり、
あなたのお手元に届く前に切れてしまったり、意図した性能が出せなかったりと、
お客様に多大な迷惑をかける原因になったりもします。

実際、お客様に迷惑をかけたこともあります。
前々回も書きましたが、私たちのエンドユーザーは個人消費者様です。
パッケージメーカーさんは、パッケージを使うメーカーさんに
パッケージを使うメーカーさんは個人消費者に対して、
それぞれ謝らなくてはならなくなります。 私たちが起こした問題で。
こんな時はホント、凹みますし、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

誰しも好んで、不良品を出すことはありません。
我社でも細心の注意を払って、製品検査を行っています。
しかし、時間も無制限にあるわけではありません。
だからと言って、品質を落していいわけでもありません。
納期もお客様との大切なお約束です。
そこに私たちのジレンマがあります。

限られた時間の中で最善を尽くしています。
それでも悪魔が来りて笛を吹くかの如く、
神が、いや紙が我々に試練を与えているかの如く、
私たちの指の間をすり抜けて。。。。。。。。。

先月、我社では組織改正を行い、
これまでの製造時のチェック、および最終工程でのチェックの
ダブルチェックに加え、最終検査専任者を新たに設け、
トリプルチェックの新体制をスタートしています。

でもどんなにいいツールであっても、どんなにいい仕組みであっても、
最後にそれを使うのは人間です。

「うちの子はやれば出来るんですけどねぇ。」

そんな母親まわりにいませんか?
やれば出来るってのは、結局やらないってことです。
やるかどうかが大事なんです。
結果は自ずと付いてくると思います。

悪魔の笛なんかに踊らされないぞ。
地震、カミナリ、火事、おやじ、新型インフルエンザにだって負けないぞ。
一致団結で突き進め、片山の戦士たち!
不良ゼロを目指して。

(き)
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  by diemex | 2009-10-01 23:11

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