技術的なおはなしvol.34「抜型の固定方法」
まだまだ寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今回は型の取り付け方についてお話しします。
現場で型をチェースにセットする時、よく聞く言葉があります。
「型が落ちたら怖いから、もう少し締めておこう。」
確かに、型の脱落は一番避けたいトラブルです。
その不安から、つい増し締めをしてしまう。これは多くの現場で見られることだと思います。
しかし、ここに一つ落とし穴があります。
型を横から強く締め付けすぎると、型が内側に押されてしまい、わずかですが縮みや反りが発生することがあります。すると、刃や罫に余計な負担がかかり、思ったような仕上がりにならなかったり、作業効率が落ちてしまったりすることもあります。
つまり、型を守るつもりの締め付けが、逆に型に負担をかけてしまうことがあるのです。
そこで活用したいのが「吊ボルト」です。
吊ボルトは、チェースの裏板側からネジで型を固定する方法です。これを使うことで、横から強く締め付けなくても型を安定して固定することができます。場合によっては木ネジだけでも効果があります。
吊ボルトを使うことで、
・過度な締め付けを防げる
・型の縮みを抑えられる
・型の反りをやわらげる
・型の脱落防止につながる
といったメリットがあります。
海外では、吊ボルトによる固定をメインにして、横からの締め付けは補助として使うのが一般的とも言われています。
「型が落ちないように」と強く締めるのではなく、「型に無理をさせない固定方法」を選ぶ。
人にも型にもやさしい方法として、吊ボルトの活用を改めて考えてみてもいいかもしれません。
といった話をするのですが、機械メーカーによっては、チェースの裏板に穴が開いていないこともあります。また、穴が邪魔してムラ取りができないなんてこともあります。
次回、この対策品をご紹介いたします。
今回もお読みいただきありがとうございました(だ)。
by diemex | 2026-03-09 13:30 | Trackback | Comments(0)

