技術的なおなはしvol.25「雌型の溝のおはなし(前半)」
暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
パソコンの入れ替えをしていたら、だいぶ昔にセミナーで講演した資料がでてきました。
読み返すと、今からでも使える気もしますので、ご紹介させていただきます。
一般的に、CAD面や溝テープの溝は、「凹」の形をしています。
この溝にテーパーを付けたらどうなるのか調査しました。
まずは得られた罫線の形状を測定しました。
こちらが凹溝で作った罫線の表面形状です。
ここでいう寄りとは押罫のセンターと雌型の溝のセンターとのギャップを指しています。
寄りが大きくなるほど、頂点もずれていき、0.4㎜では明らかによっていることがわかります。
対して、テーパー溝がこちら。
こちらも寄りに増加に伴い、頂点のずれは発生しますが、凹溝と比べるとだいぶ良いと思います。
その違いはテーパー溝の場合は、紙が倣うからだと考えています。
次は曲げ抵抗値です。
諸々と割愛しますが、テーパー溝の場合、凹溝よりも数パーセント曲げ抵抗値が高くなっています。これぐらいなら問題ない気もしますね。
ということで前半部分をご紹介しました。
次回は罫線の割れがどうだったかご説明します。
そのころには涼しくなっているといいですね。
今回もお読みいただきありがとうございました(だ)。
by diemex | 2024-08-06 11:30 | Trackback | Comments(0)