技術的なおなはしvol.24「面板のおはなし」
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今回は久しぶりに技術的なお話をいたします。
セミナーでは、よく紙粉の発生と対策のお話をさせていただいています。
当ブログでも、第3話と第4話でご紹介しました。
あくまで個人的ですが、発生の要因は
「紙>環境=ゴム>面板>切刃」
と考えております。
その中で、面板についてご説明します。
そもそも面板とは、プラテンの下部にある切刃が当たる鉄板のことを指します。
打抜機を買われた際に、必ず付いてきますね。
メーカーによって差はありますが、4㎜とか5㎜の純正面板であれば、非常に硬い鋼板になっています。刃の跡がつきにくく長い間使うことができます。
ただ高価であることと使い回ししづらいことがネックとなっています。
一つの仕事やり続けるのならいいのですが、いろんなお仕事をされるときは都度雌型を張り替えなければなりません。これだと費用と手間がかかりますので、3㎜ないし4㎜の鋼板の上に1㎜の鉄板を置く、簡易保存板が一般的です。よく置板といわれています。罫寄りだとか紙粉を引き起こす要因の一つになることもありますが、作業性を考えると決して悪いものではありません。ただ純正面板に比べて柔らかいんですよね。
いくつか種類がありますが、よく使われているもので表面の硬さが400[Hv]程度です。
([Hv]はビッカース硬度)。弊社が主に使用している切刃の硬さが680[Hv](ショア硬度80[Hs])なので使っていくと掘れていきます。この掘れが紙粉を誘発するのがよくある話で、セミナーでもできるだけ硬い面板を使ってくださいとお話ししています。
実は弊社では、とても硬い面板を細々と販売して参りました。ものは良いのですが、オーダーメイドのため高額となっています。そこでいろいろと考えて、一般的なものの2倍以上の表面硬度を持つ安価な簡易保存板を開発しました。カッターナイフで傷がつかない硬さです。またコストを下げるために汎用性を持たせたりしております。
現在、パンフレットを作成しておりますので、近日中にはホームページにアップできるかと思います。
もし、それまで待てないよと方がいらっしゃいましたら、弊社HPよりお問い合わせくださいませ。ぜひモニターになってくださいm(_ _)m
ということで、今回もご一読いただきありがとうございました。
日々暑くなってきておりますので、お体にお気を付けくださいませ(だ)
by diemex | 2024-06-25 16:53 | Trackback | Comments(0)