技術的なおはなしvol.14「ムラ取り条件」
いかがお過ごしでしょうか?
暑い日がまだまだ続いてますね。
早く涼しくなってほしいものです。
今回はムラトリ時の条件についてお話いたします。
とあるお客様から罫線の高さが安定しないとご相談をいただきました。
感覚的には大きな仕事≒どこでも売っている商品の場合、罫線の高さや寄りについて規定値がありそれに合わせることが多いようです。
言葉にすると簡単ですが、これまた厄介で切れムラを取ると罫が弱くなり、逆に罫を強くしようとすると切れなくなるって感じで、皆さん苦労されています。
抜型に問題がないことを確認して、発生状況をお聞きします。
ムラ取りの時と、本生産時で変わってしまうとのことです。
はい、それですね。
勉強会では必ず「ムラ取りと本生産は必ず同じ回転数でやってください」
とお願いしています。
こちらのお客様は、低速でムラを取ってから、高速運転されていました。
(正直今までよくできたなぁと思いますが…)
一般的な話ですが、加工する速度が速い程変形しにくいです。
逆に言うと、ゆっくり力をかけると変形しやすいわけで…
また機械の温度によっても変わってきます。
ですので、安定した製品を作るには「機械をちゃんと温めた状態で生産速度にてムラ取り」が必要となります。
ごくごく当たり前のことですが、大事な事なのでお話させていただきました。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
また次回よろしくお願いします(だ)
by diemex | 2023-09-18 20:54 | Trackback | Comments(0)