製造部より:海外出張報告
こんにちは。



また来年には世界最大規模の印刷機材展drupaがドイツのデュッセルドルフで開催されます。前回(2020年)は、これまた新型コロナの影響でonlineのみの開催でしたが、今度はリアルでの展示会となるでしょう。最後にリアル開催された2016年から数えると8年振り、新しい情報も色々と出てくるでしょうから、何かしら口実を作って見に行きたいですね。
相変わらず出張やら何やらであんまり山に行けずにいる、製造部Hです。
先週末も台風の影響で天候に若干の不安がありましたが、無事晴れたので昨秋紅葉を楽しんだ袴越山に行ってきました。
この時期(5月下旬~6月初旬)はヒメサユリの群生地としても知られる袴越山ですが、残念ながら若干遅かったようで群生の花は観られず、山頂に数株残っていたのを愛でてきました。来年は見頃を逃さないように行きたいですね。
さて前回のBlogで少し書きましたが、先月4年振りの海外出張にして3度目のアメリカに行って参りました。
今回の主目的は、抜型・打抜き加工関連の展示会Odyssey EXPOの視察です。通常2年毎に開催されるのですが、2年前は新型コロナの影響で中止になり今回4年振りとなりました。
日本ではちょうど新型コロナが2類⇒5類に引き下げとなるタイミングでの訪米で、ワクチン接種証明書やら宣誓書やら、まだ多少余計な書類が必要でしたが、隔離や待機期間などがあった時期に比べると格段に往来しやすくなったのではないでしょうか。
さて、今回展示会視察のほか、現地同業者さん2社(いずれも抜型業界では世界的に有名な企業)を見学させて頂きました。
1社目はアメリカでも最古参の抜型メーカーで、世界で始めてレーザ加工で抜型製造を行った会社としても知られています。当社もここを参考にレーザ加工を導入したと伝え聞いており、私が入社したばかりの頃(約20年前)はまだ多少取引もありました。実は社名が変わっていて最初それと気付きませんでしたが、9年ほど前に買収され約3年前にロータリーダイメーカー2社との統合により新社名で設立されたとのことです。旧社名は、製品へのロゴマーク刻印などから察するにブランド名として残しているようです。
2社目は、ドイツに本社のある世界トップレベルの抜型メーカーのアメリカ支社です。
以前にドイツ本社の工場は見学させて頂いたことがあり、そちらは平盤の抜型だけでなくロータリーダイや成型用の金型なども扱っておりましたが、アメリカの工場は平盤のみのようです。ちなみにこちらの会社、当社と同じく今年創業100周年だそうです!
詳細は省きますが、いずれも高い技術を持った抜型メーカーで、色々と勉強になりました。海外の同業者さんを見学する機会は滅多にありませんが、扱う素材や手法・考え方の違いなどで非常に刺激を受けますね。いずれもっと色々な国の型屋さんも訪ねてみたいものです。
続いて主目的の展示会ですが、会場はこんな感じです。



うん。何だか洒落た建物ですね。
まあまあ広い会場に50~60くらい?のブースが出展してました。4年前のAtlantaと同程度の規模かと思います。主催はIADD(アメリカの打抜加工・抜型関連の協会)で、自動刃曲機、レーザ加工機やゴム加工機の実機展示、ダイボードの素材や刃物・ゴム等、打抜き工程の各種資材などなど、出展者はほぼ全てが抜型と打抜き加工に関係する会社です。小規模とはいえこれだけ特化した展示会は稀ですね。
4年前と比べて急激な変化や物凄い発見は無かったかもしれませんが、色々細々と変わっているところもあり、面白い視察となりました。段々知り合いも増えてきて、人や製品・情報など紹介してもらえる機会もあったりしますので、今後も出来るだけ参加したいものです。
最後に、今回の視察行でお世話になった皆様、誠に有難う御座いました。
お陰様で安全に楽しく充実した視察行となりました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
次回はまた製造部のご紹介に戻りたいと思います。
次回も宜しくお願い致します。
by diemex | 2023-06-05 15:52 | Trackback | Comments(0)