技術的なおはなしvol.15「メタルカウンタープレート」
いかがお過ごしでしょうか。
弊社長岡事業所は大雪のため、大変なことになっております。

Before

After
さて、前回お伝えしました通り、「メタルカウンタープレート」についてお話しします。
メタルカウンタープレートは硬質ステンレス板に溝を彫り込んだものになります。

紹介HP
https://www.youtube.com/watch?v=Vx2gprmd7T8&t=7s
この製品には以下のメリットがあります。
1. CAD面、溝テープの跡がつかない
切刃と罫が近接している場合、跡が出ないようにするためのヤスリかけが必要ですが、メタルカウンターでは凸が無いため、この作業はありません。
蒸着紙など跡が目立つ紙などにより効果を発揮します。

2. 罫線品質の維持
プレスボード、溝テープ、CAD面板の場合、材料によって差はあるものの溝のエッジが劣化することで罫線の強度変化が起こります。メタルカウンターではこの劣化が極めて小さく長期間罫線品質を維持すること可能です。

3. 面板の溝の欠損がない
厚くて硬い板紙の場合、罫線を入れるときの負荷が高く、溝を開く方向に力がかかる。「欠け」が発生すれば発見しやすいが、徐々に広がっていく場合、発見は難しくなります。メタルカウンターではこのようなことは起こりません。

4. エンボス加工の制約が少なくなる
エンボス加工と打ち抜きを同時に行う場合、CAD面では切刃や押罫から10㎜程度離す必要あり。メタルカウンタープレートだと逃がす距離は半減します。
5. ユーザー様からの評価
・切刃交換までの期間が従来の1.2倍。
・CAD面板と比較し、段取り時間が1/8になった。
・ニック(ツナギ)の効きが良い。
・ラウンド罫が簡単にできる
はい、良いことばかりですw
ご興味をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
ということで、本年最後の投稿となります。
来年もお役に立てるよう頑張ってまいります。
それでは、良いお年をお迎えください(だ)
by diemex | 2022-12-20 16:04 | Trackback | Comments(0)