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~用紙 vs 製品の仕上がりに関して~

紙器関係のパッケージ製作で多くの会社を悩ませているのが
『紙粉』・『罫線管理』だと思います。

今回は『用紙 vs 製品の仕上がり』というテーマで進めていこうと思います。

ところで、なぜこのテーマを選んだかと申しますと、最近立て続けにお客様との会話の中で、
「同じ用紙を使っているのに、製品の仕上がりが違う様な気がする」といった言葉を聞きました。
何度もリピート生産している製品で、インク(印刷)、抜型も同じ物を使っているはずだが、紙粉、罫線の出方等、仕上がりに違いがあるとのことでした。

実際に抜きの作業をしている皆様はこういった経験はあるのでしょうか。
(厳密には、人間が作業を行う限り、全く同じ条件で仕事を出来るわけではありませんが、、、)

基本的に抜型の切刃、押罫(雌型)の仕様は、用紙の厚みを基準に選定します。
簡単な例を挙げると、厚い紙の場合、用紙自体も硬くなりますので、それに切刃、押罫が負けないように刃先の形状を変えたり、材料の厚みを変えたりします。
(通常刃⇒2段刃、罫線巾0.7mm⇒1.2mm等)

また、最近では特殊な用紙、表面加工的なものがある用紙も色々と増えています。
UVインキ、PP貼り、ラミ加工、アルミ蒸着紙等がそれにあたるでしょうか。

こういった用紙を使う製品は、その用紙に合わせた切刃・押罫(雌型)の選定が必要で、通常設定とは別に、その用紙専用の基準を設けることが重要かも知れません。
(特に問題が起きなければ、あえて変える必要はないかと思います)

また、紙粉に関しては抜型関連の改善のみでは問題が解決しないことが多々あります。
色々な切刃、ゴムを試してもなかなか改善しなかったものが、用紙を変えただけ(印刷等は変更なし)で解決した例もあります。
またその逆で、印刷方法を変えただけで解決した例もあります。

残念ながら、用紙や印刷は簡単に変更できるものではありませんので、出来る限り抜型関連の改善で問題を解決出来る様、日々努力を続けて参ります。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
新型コロナも戦争も、完全に長期化しておりますが、何とか良い方向に進んで欲しいと祈るばかりです。
そして不景気だけは長期化しませんように!!







  by diemex | 2022-07-27 08:00 | Trackback | Comments(0)

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