「ブリッジってなに?」
当ブログを訪れて下さった方々に
少しでもお役に立てばと思い
抜型とそれに関連した情報をお送りします。
こんな方にオススメです。
・そもそも「抜型って何?」という方
・抜型に係わっているけど「なんだかよくわからん」という方
・「抜型を愛してます!」という方(ほぼ皆無かも)
・「ねこが好き!」という方(型とは関係ございません)
本日も前回に引き続き
「抜型って何?」という方、向けに
抜型の基礎知識をお伝えしたいと思います。
1-1-13
「ブリッジってなに?」
ブリッジというと橋のことですよね。
レインボーブリッジや横浜ベイブリッジが有名です。
抜型のブリッジとはどんなものなのか
ご存知の方も多いとは思いますが、
これからなるべくわかりやすく説明したいと思います。。
ほとんどの抜型にはブリッジがあります。
これがないと困ったことが起きてしまうのです。
なぜなのでしょうか?
以下の2つの画像を見比べてご覧ください。
製品のデータ
レーザーカットのデータ
製品のデータとレーザーカットのデータを見比べると
大きく違うところがあります。
わかりますか?
製品のデータその通りに、レーザー加工機にかけてしまうと
線分がすべて繋がっているので
ベニヤ板がいくつものパーツに分かれ、バラバラになってしまいます。
なんと13個の板切れになっちゃうぞ~
そこで型屋は
製品のデータをレーザーカットのデータに変換しております。
この変換作業がブリッジ設定です。
レーザー加工でベニヤ板がバラバラにならないように
あえて線分を途中で断絶させているのです。
抜型を裏から見ると線分上にベニヤ板が残っているところがあります。
これがブリッジです。
抜型写真
判り易くブリッジ部を拡大しますと
拡大写真
「ベニヤ板のブリッジ」は
このように刃や罫を埋め込む溝に
あえてベニヤ板を残して
型がバラバラになるのを
予防しております。
今、「ベニヤ板のブリッジ」と言いましたが、
なんと刃や罫にもブリッジがあります。
切刃写真
刃や罫のブリッジは
ベニヤ板の厚み分を金型でくり抜いてます。
こうすることでベニヤ板が残っている部分をよけているんですね。
(めっちゃかしこいにゃ~)
長々説明してきましたが、なんとなく、
ブリッジのことがお判りいただけたでしょうか。
本日は抜型関係の話にお付き合いいただきありがとうございました。
ご興味を持った方は、次回乞うご期待。
<おまけ>
ここは涼しいニャー
(どうぞ、ごゆっくりおやすみください)
by diemex | 2022-07-11 19:17 | Trackback | Comments(0)