「ツナギ【ニック】てなに?」
当ブログを訪れて下さった方々に
少しでもお役に立てばと思い
抜型とそれに関連した情報をお送りします。
こんな方にオススメです。
・そもそも「抜型って何?」という方
・抜型に係わっているけど「なんだかよくわからん」という方
・「抜型を愛してます!」という方(ほぼ皆無かも)
・「ねこが好き!」という方(型とは関係ございません)
本日も前回に引き続き
「抜型って何?」という方、向けに
抜型の基礎知識をお伝えしたいと思います。
1-1-12
「ツナギ【ニック】てなに?」
ツナギ【ニック】とは
「製品と余白をつなぎとめるもの」
です。
ご存知の方もいらっしゃるとは思うのですが、
どうしても
打抜き加工において必要なものなので、
これから順を追ってご説明します。
抜型には切れ刃が付いてることは
以前お話しましたが、
ぐるりと切れ刃が製品の周りを取り囲んでいます。
ゆえに抜型は板紙を任意な形状に成形できます。
もし
つなぎ【ニック】を入れずにそのままプレスすると、
必要【製品】と、不要【余白】が完全に切り離されます。
こんな感じです。
一回プレスする度に機械を止めて
プレス機の中から必要【製品】と、不要【余白】を
別々に取り出すことは可能です。
でも効率が悪いですよね。
そこで
連続してプレスする為にどうすればよいか?
と考えました。
結果
必要【製品】と、不要【余白】が完全に切り離されないようにするれば良い。
となったわけです。
(この形のまま取り出せば印刷機と同じように加工ができるニャー)
そうして
ツナギ【ニック】をいれることになりました。
(諸説あり)
切刃のツナギ【ニック】
刃先に凹があります。
この部分が切れないところとなります。
製品のツナギ【ニック】
製品には凸があります。
この部分が切れないところとなります。
数や大きさ、位置が適正でないと
ツナギ【ニック】の効きが悪くなります。
その結果、
打抜機の中で紙がバラバラになってしまい、
機械停止なんてことが実際に発生します。
最悪の場合、
型、さらには打抜機が壊れたりする可能性があります。
(マジでか!)
長々説明してきましたが
ツナギ【ニック】は
「打抜き加工において切っても切れない関係にある」
ことがお判りいただけたでしょうか?
本日は抜型関係の話にお付き合いいただきありがとうございました。
ご興味を持った方は、次回乞うご期待。
<おまけ>
ゆうたいりだつ~
(そんなわけないやろ!)
by diemex | 2022-06-06 16:30 | Trackback | Comments(0)