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~罫寄りに関して~

紙器関係のパッケージ製作で多くの会社を悩ませているのが
『紙粉』・『罫線管理』だと思います。
紙粉に関しては分かり易い説明が過去ブログにありますので、そちらを是非ご参照下さい。
わたくしは罫線管理に関してご説明致します。

今回は罫線の寄り、『罫寄り』に関してご説明しようかと思います。
先日、愛知県にある会社に罫寄りの数値化を可能にする『罫寄りカメラ KYC-M』を納品してきました。
操作方法等をご説明し、状況を伺うと、罫寄りがある・ないだけで判断するのではなく、どのくらいという『数値化』も検討したいとのとのことでした。
罫寄りを数値化するのはなかなか難しく、そんな時に当社の製品に興味を持っていただけた様でした。

『罫寄り』とはどういうメカニズムで起きるのか、簡単に紹介したいと思います。
~罫寄りに関して~_a0118799_23595354.jpg

↑こちらは以前に勉強会で使用したスライドを抜粋したものです。打ち抜きをする際の押罫とCAD面板(溝テープ)の位置のズレにより、罫寄りが発生します。
その発生要因は抜型、CAD面板(溝テープ)、機械のどれか、あるいは複数の要因の組み合わせで発生すると考えられます。

~罫寄りに関して~_a0118799_00182326.jpg
↑この画像は罫線を当社にあるKMS-Sという測定機で測定した画像ですが、山の頂点が真中にきているのが理想の罫線、罫寄りが無い状態となります。
この頂点が左右のどちらかにずれている状態が罫寄りがある状態となります。

罫寄りの主要な原因のひとつが抜型の伸縮です。新規作成時は罫寄りが発生しなかったものが、数ヵ月後にリピートが入り、抜きを行うと罫寄りが発生するということがあります。オペレーターの技術の問題ということもありますが、多くの場合は、抜型の伸縮が原因と考えられます(面板の調整を何度も行い、それでも罫寄りが直らない場合は、抜型、面板等を再作成する必要があるかも知れません)。

しかしながら、罫寄りが発生しても、すべてがNGとなる訳ではありません。
ほぼ全ての製品である程度の罫寄りは発生します。

それでは、どのくらいまでが罫寄りの許容範囲なのでしょうか?0.1mm?0.2mm?0.3mm?
パッケージにより用紙の坪量・質・水分量、印刷、インキの種類等、様々な違いがありますので、一概に数値をお伝えすることは出来ません。
しかし、お客様から罫寄りの相談を受け、色々なサンプルを測定したり、当社独自に罫寄りのサンプルを作成し、検証を行った結果、概ね0.2mmを超えてくると多くの場合で不具合が発生することが分かってきました。
この0.2mmという数値を各オペレーターが目視で判断出来る様になる(する)ことが、罫寄りのトラブルを解決する鍵になるかも知れません。
※0.2mmという数値は必ずしも品質を保証するものではありません。色々な条件により0.1mmでもNGとなることも大いにあります。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
新型コロナの感染状況がある程度落ち着いてきましたが、早くマスクのない生活に戻りたい、、、
そして一日でも早く戦争が終わりますようにと願うばかりです。




  by diemex | 2022-05-25 08:00 | Trackback | Comments(0)

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