技術的なおはなしvol.9「加飾の話」
新年度が始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
街を歩くと初々しい新入社員らしき方を見かけます。
自分も若い時があったなぁと感慨深くなります。
さて、今回は「加飾」について、20年前の新入社員がお届けいたします。
世の中の様々なパッケージに印刷があり、消費者の目を引く工夫がなされています。
また、弊社twitterの#面白いハコの世界でご紹介しているようにパッケージ形状で付加価値を向上させているものも多数あります。
逆にBtoBのような、生産材に関してはシンプルなものが多いですね。
では、抜き工程できる加飾となると、やはり「エンボス、デボス加工」です。
エンボス加工は凹版と凸版で紙を挟み、圧をかけて紙を盛り上げる加工方法で立体感のある仕上がりが特徴で、デザインの幅も広がります。
一例として、有名なお菓子とたばこを上げさせていただきます。


お菓子は文字全体を平坦に浮き上げています。
それに対して、たばこは先端が丸みを帯びた形になっています。
これは、エンボス版の作りによる違いですね。
ざっくりとしたまとめを載せておきます。

どちらが良いというわけではありませんが、平坦よりも3次元的になっている方が目を引くのかなぁと思います(私の場合は職業病ですが…)
浮き上げる範囲や切刃や罫からの距離などの制約はありますが、割と抜きと同時にエンボスすることは可能です。
ただ、これも作り方が色々ありまして、よく見かけるのは型に埋め込んだアクリルブロックにエンボス版を貼り付けるやり方です。このやり方だと、安価にはなるのですが、印刷とのあわせがとてもとても面倒になります。
そこで弊社の場合は、割高にはなりますが、時間をかけずに位置調整と圧調整ができる作りこみをしております。
もし、ご興味があればご紹介いたします。
次回、引き続きエンボス加工についてご説明いたします。
今月もお付き合いいただきありがとうございました(だ)
by diemex | 2022-04-04 14:14 | Trackback | Comments(0)