「型にゴムがついているのはなぜ?」
当ブログを訪れて下さった方々に
少しでもお役に立てばと思い
抜型とそれに関連した情報をお送りします。
こんな方にオススメです。
・そもそも「抜型って何?」という方
・抜型に係わっているけど「なんだかよくわからん」という方
・「抜型を愛してます!」という方(ほぼ皆無かも)
・「ねこが好き!」という方(型とは関係ございません)
本日も前回に引き続き
「抜型って何?」という方、向けに
抜型の基礎知識をお伝えしたいと思います。
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「型にゴムがついているのはなぜ?」
抜型には通常、ゴムを貼ります。
では、なぜゴムが必要なのかを説明したいと思います。
大きく分けますと2つの理由があります。
1、用紙を押さえる為
切刃で切断したり、押罫で罫線をつけたりする際に、
用紙が動こうとする力が発生するので、
その動きを抑制する必要があります。
用紙をきちんと押さえられない場合、
切断面が荒い仕上がりになってしまいます。
(なんと、紙粉発生を誘発することも)
2、ハネ出しの為
切れ刃で用紙を切断後、切れ刃と用紙を離れさせる必要があります。
刃が刺さったままですと型に用紙がくっついたまま取り残され、
連続で加工ができません。
それを防ぐ為に、ゴムの反発力で型から用紙を分離します。
ただ注意して頂きたいのはゴムを
むやみやたら 型に貼り付ければよいという訳ではないことです。
ゴムは材質や硬さによって違いがあり、
型に貼る際、どの部分に何を貼るかを使い分けしております。
しっかり紙を押さえたい所、確実にハネ出しさせたいところには
比較的硬いゴム【例えばコルク系】を貼ります。
糊代、貼代部のゴム
ジッパー部のゴム
また、ゴムと雌型が干渉して大きな跡が付く場合があり、
製品の見た目を損なう恐れもあります。
硬いゴム程、発生頻度が多くなりますので、
材質や硬度の選定は慎重に行いましょう。
それ以外にもニック【つなぎ】の効き具合に影響があったりもします。
(なんと!品質や生産性にも影響を及ぼしているとは・・・)
ゴムってかなり重要な役割を果たしていることが
なんとなくお解りいただけましたでしょうか。
本日は抜型関係の話にお付き合いいただきありがとうございました。
ご興味を持った方は、次回乞うご期待。
<おまけ>
ちょいと疲れたニャー
(ゆっくりおやすみください!)
by diemex | 2022-03-07 16:47 | Trackback | Comments(0)