技術的なおはなしvol.8「新しい刃のかたち」
だいぶ暖かくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
ついに花粉症デビューしちゃったかもしれません…
ということで、ムズムズしながらご説明させていただきます。
セミナーの時によくお話しするのですが、こんな設計はやめてくださいと良くお話しします。
こちらの図ですね。

いわゆる円弧が接点でぶつかっているものです。
サンプルカット機だったらうまくいくんです、カッターが走るだけだから。
これを型で抜くとなるとうまくいかないんですね。
他のブログで紹介しましたが、型に使う一般的な刃は0.7㎜の厚みがあります。
厚みを考慮した図がこちらになります。

うん、いっぱい削ります。
そう、そうして削った刃はまるで芸術品のような仕上がりになるのです!。
そして、円弧の刃の間に紙が入った瞬間に刃が開くか欠けが発生します!
弊社では不具合を防ぐためにちょっぴり形を変えて対応することが多いですが、どうしてもの場合は溶接したり彫刻刃で対応します。
ただ、溶接にしても彫刻刃にしても一長一短な部分があります。
そこで、今回ご紹介するのがこちらです。


彫刻ながらトムソン刃のように扱える仮称)プラチナブレードです。
前述の接円だけではなく欠けが多いところにも使えると考えています。
まだまだ性能評価ができていませんので、もし試してあげるよ!という方がいらっしゃいましたら是非ご協力いただきたいと願っております。
無償では無理ですが、テスト価格でご対応させていただきます!
ということで、今月もお付き合いいただきありがとうございます。
来月は抜型できる加飾についてお話いたします(だ)
by diemex | 2022-03-07 14:11 | Trackback | Comments(0)