「ミシン刃ってなに?」
当ブログを訪れて下さった方々に
少しでもお役に立てばと思い
抜型とそれに関連した情報をお送りします。
こんな方にオススメです。
・そもそも「抜型って何?」という方
・抜型に係わっているけど「なんだかよくわからん」という方
・「抜型を愛してます!」という方(ほぼ皆無かも)
・「ねこが好き!」という方(型とは関係ございません)
本日も
「抜型って何?」という方、向けに
抜型の基礎知識をお伝えしたいと思います。
1-1-7
「ミシン刃ってなに?」
ミシン刃とは
一定のピッチでUNCUT部が連続して入っている切れ刃のことです。
既製品でもピッチ種が豊富なので色々選べます。
迷った際は型屋にご相談ください。
特注品となりますがどのようなピッチでも対応可能です。
ミシン刃は一般消費者の目に触れないところで大活躍しています。
私たちは糊溜り【糊代】ミシンと呼んでおります。
糊溜りミシン
残念ながら、
箱の外からは見ることはかないません。
興味のある方は箱を展開してください。
(慎重に剥がしてくださいね)
結構な確率で隠れていらっしゃいます。
他の用途として
罫線の代わりを務める場合があります。
押罫に比べ折れ易くなるので、
逆折りしたい箇所などでしばしば使われます。
また
切り離したい箇所でも使います。
(テッシュBOXの取り出し口に注目!!)
弊社はティッシュ用抜型も作製しております。
あなたもきっと出会えることでしょう。
ミシン刃の高さは23.6【一般的】ですと、全切れミシンとなります。
それより低いと半切れとなります。
半切れはそれぞれ材料の厚みによって高さを変える必要があります。
選択に困ったら型屋にご相談ください。
細かい仕様は、後日お話しできたらと思います。
本日は抜型関係の話にお付き合いいただきありがとうございました。
ご興味を持った方は、次回乞うご期待。
<おまけ>
ごはんも食べたし、昼寝もした、しかし退屈だニャー
(今日も男前っすね!)
by diemex | 2022-01-07 17:58 | Trackback | Comments(2)
興味深く読ませていただきました。
今回のミシンについてですが、始めの方に書いてある「糊溜り【糊代】ミシン」について、私の意見をお伝えします。
私は現在60歳ですが45年くらい前から家業の印刷紙器製造に関わり始め、糊についていろんな経験をしてきました。
30歳代ではグルアーのオペレーターとして10年くらい携わりました。
「糊溜り【糊代】ミシン」は30年前はよく見かけました。当時のエマルジョン系糊は寒さに弱く、寒い時期に圧着が弱いと、乾燥後に剥がれる事案がそこそこありました。それを防ぐために抜型の糊代に「糊溜り【糊代】ミシン」を入れるのが普及したと考えてます。
今でも、シールカートンなどの糊代に圧がかけにくい所には、入っていることがありますが、一般的な圧の掛けられる糊代には、入れないようになってきているようです。
実際のところ片山抜型さんでは「糊溜り【糊代】ミシン」を入れる頻度はどのくらいなのでしょうか?私の感覚では1割も無いように感じます。
現在はエマルジョン糊の性能が良くなり、寒い時期での糊剥がれはほぼ起きていません。剥がれるとしたら、適正な圧力が掛からずに、初期接着が悪い時に起こると思われます。
多くのパッケージ会社さんとお付き合いがある片山抜型さんで、その辺の情報収集も出来る範囲でしていただけると、とても参考になります。
以前山口さんにお声がけいただいて会社見学もさせていただきました。
今後もよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
糊に関してはまったくの素人なので、
大変参考になりました。
糊の世界も日々大きく進化しているのですね。
家庭で使っている糊もいろいろな種類が販売されていますものね。
さて「糊溜り【糊代】ミシン」の話です。
2021年の1年間のみですが弊社の新規型作製履歴を調査しました。
結果26.5%の抜型で使われておりました。
ここからは私の感覚なのですが、
食品関係のパッケージで頻繁に使われている印象です。
また
比較的硬い用紙であったり、比較的厚めの用紙で多用されているかなと思っております。
これは大瀧様のご指摘にも重なるようです。
回答が遅くなり申し訳ありませんでした。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
片山抜型製作所 K