「押罫(罫線)ってなに?」
当ブログを訪れて下さった方々に
少しでもお役に立てばと思い
抜型とそれに関連した情報をお送りします。
こんな方にオススメです。
・そもそも「抜型って何?」という方
・抜型に係わっているけど「なんだかよくわからん」という方
・「抜型を愛してます!」という方(ほぼ皆無かも)
・「ねこが好き!」という方(型とは関係ございません)
本日は前回に引き続き
「抜型って何?」という方、向けに
抜型の基礎知識をお伝えしたいと思います。
1-1-5
「押罫(罫線)ってなに?」
押罫(罫線)は型の構成要素の一つであり、
板紙をきれいに折る為に必要不可欠です。
次の絵をご覧ください。
このように打抜き加工時に、
押罫が折線を付けることによって、
抜上品【パッケージのもと】ができあがります。
・押罫の仕様
用紙の厚さによって罫の仕様は決まります。
一般的に、
薄い紙ですと押罫は細く高くなり
厚い紙ですと押罫は厚く低くなります。
・押罫の表記
「0.7×23.1」と表記された押罫は、厚み=0.7mm 高さ=23.1mmのことです。
「1.0×23.0」と表記があれば、厚み=1.0mm 高さ=23.0mmをさします。
・押罫の種類
(切刃の話では大変だったな~)
押罫の要素は厚みと高さがあります。
押罫の厚みは細い方から上げていくと
0.7mm,0.9mm,1.0mm,1.2mm,1.4mmとなります。
(上記は一般的なもので、その他が多数あります。)
そのなかでも
0.7mm,1.0mm.1.4mmの3種がよく使われます。
理由は
・用紙厚0.3mm~0.8mm位がパッケージに多用されている。
・既製品が多いので使い勝手がいい。
の2点です。
では高さは何種類あるかというと
ごめんなさい!
既製品だけでも種類が多すぎて全部は覚えてません。
22.8mm~23.1mmを使う場合が多いのですが
既製品としてあるかどうかは、
毎回カタログを見て確認してます。
カタログになければ特注品としてその都度注文を入れます。
つまりどんな高さでも対応可能です。
なければ作っちゃえばいいんです。
(罫の仕様はぜひ型屋にご相談ください!
納期や予算の制約があるはずなので・・・)
※既製品:メーカーが在庫をしており、
すぐに取り寄せ可能な製品です。
※特注品:既製品から漏れた受注生産品です。
(1点ものなので納期が必要、高額です。)
押罫イメージ
・一般的に使われているのは丸罫で、
先端部が罫厚の1/2Rになっています。
・折り目をはっきりと出したい場合などは、
角罫を使うことがあります。
押罫には様々な種類があることが
お判りいただけましたでしょうか?
機会がありましたら、もう少し詳しくお話しさせていただきます。
本日は抜型関係の話にお付き合いいただきありがとうございました。
ご興味を持った方は、次回乞うご期待。
<おまけ>
猫肌(人肌)が恋しい季節だにや~
(吾輩はふとんではないぞ! でも、まあいっか?)
by diemex | 2021-11-05 13:16 | Trackback | Comments(0)