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技術的なおはなしvol.4「紙粉の話(その2)」

前回に引き続いて紙粉のお話です。

まずは、個人的に一番大きな原因は紙だと考えています。

お客様からのよく言われるのは、「安価な紙ほど紙粉が出やすい!」です。

まぁそうなんだろうなぁという感想です。

あるいは、カード紙やベタ塗りのものも出やすいですよね。

もちろん、紙を変えれば良くなる可能性は高いのでしょうが、そうはいかないのが現実かと思います。

その際は、いつも通りに型を作ってもダメなので、ちょっと特殊な仕様をご提案しています。

「冬になると紙粉がでるんだよなぁ」

→環境の影響ですよね。

前のブログで刃先が60[μm]ぐらいから紙粉が出始めると書きましたが、これは割と湿気があるときの話なんです、残念ながら...

ちなみに乾燥時期では40[μm]程度から紙粉が発生した実験結果があります(グラフ1)

技術的なおはなしvol.4「紙粉の話(その2)」_a0118799_11174038.png
グラフ1.刃先幅と紙粉発生確率

それとは別に打ち抜き回数と刃先幅の関係もわかっています(グラフ2)

技術的なおはなしvol.4「紙粉の話(その2)」_a0118799_11174019.png
グラフ2.打ち抜き回数と刃先幅の関係

単純にこのグラフを見ていくと、おおよそ4000ショットで、刃先は40[μm]に達し、60万ショットで60[μm]となります。もちろん刃が柔らかいともっとつぶれるスピードは速くなります。

ちょっと強引ではありますが、この2つのグラフから、乾燥しているときは4000ショットで、湿度が高い場合は60万ショットで紙粉がでてくることになります。

紙の保管時や打ち抜き時の環境(湿度)が紙粉発生に影響を与えていることがわかります。

ということで環境って大事ですよね。


最後に面板ですが、掘れていると紙粉は出やすいです。個人的に「刃も面板も硬ければ硬い方が良い」信者です。紙粉でお呼ばれしたときに、切刃の部分ががっつり掘れた面板を見たことがあります。ここまで来たら交換しかないですとご説明したのが20年前

硬い簡易保存板の普及により、こういったことは少なくなっていますが、紙粉がでたら一度ご確認された方が良いかと思います。


なお、ここでは書けないこともありますので、興味があればお気軽にご連絡いただけると嬉しいです。


ご連絡先:web_info@diemex.com


次回は、刃の硬さについてお話しします。


お付き合いいただきありがとうございました109.png(だ)


参考文献

 板紙類の押抜き加工 (複合材型加工研究会・著) ISBN 978-4-86420-155-1


  by diemex | 2021-10-04 11:27 | Trackback | Comments(0)

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