罫線管理のステップ1<罫線高さ管理> ~簡易罫線高さ測定機ATT-2~
紙器関係のパッケージ製作で多くの会社を悩ませているのが
『紙粉』・『罫線管理』だと思います。
紙粉に関しては分かり易い説明が過去ブログにありますので、そちらを是非ご参照下さい。
わたくしは罫線管理に関してご説明致します。
罫線管理に関しては大まかに3ステップあります。
1.罫線の高さ管理、2.罫線の寄りの管理、3.罫線の折り曲げ強度管理の
3点です。
※罫線管理の一番は罫割れだと思いますが、大前提として罫割れが無い状態での管理についてです。
この3つの中で導入に対し、比較的に敷居が低いのが、罫線の高さ管理となります。
罫線の高さ管理に関しては当社がお付き合いしているお客様の多くが実施されております。
簡単に説明しますと、予め社内的な基準値を設け、実際の打抜きの際、ブランクスの罫線上に
測定機を置き、罫線の高さを測り、基準値に収まっているかを確認するという作業です。
例えばですが、坪量310gの製品に関しては、罫線高さを0.12mm~0.17mmまでという様な
基準を設け、その範囲内に収まる様にムラ取りを行うといった感じです。
この基準値を各アイテムごとに設定する必要があります。
罫線管理の相談を受ける中で、「坪量310gの場合は基準値はいくつが良いの?」という様な
質問を頻繁に頂きます。
残念ながら絶対にこれという様な基準値はお答え出来ません。その基準値は用紙ごと、
製品ごとにお客様自身で作り上げて行くものだからです。
その理由として、同じ坪量でも用紙メーカーごとの違い(硬い紙、粘りのある紙、繊維が
細かい紙等)があり、加えて印刷(インクの種類、ニス等)の影響で、
より違いが大きくなってしまいます。
また、さらに大きな要因として、後工程のサックマシーン、充填機に合わせた基準が必要と
いうことです。
罫線が固めの方が具合の良い機械、罫線が柔らかい方がトラブルが出ない充填機等、
客先ごとに条件が変わります。
この様なことを踏まえ、基準値を決めなければなりません。
※罫線の高さ管理のみで全てのトラブルを防げるわけではありません。
この基準値の設定、日々の罫線高さ測定の助けとなるのが当社が扱っている
『簡易罫線高さ測定機ATT-2』です。
この段階で非常に残念なことに気付きました。申し訳ありません。
この測定機の写真を載せるため撮影しようと思いましたが、現在、客先へレンタル中でした。
さらに当社HPにもこの製品が載っていない(汗)
(仕様変更で画像が変わった際、載せ忘れていた、、、のか)
早急に対応しますので、後日ご確認頂ければ幸いです。
by diemex | 2021-09-22 08:30 | Trackback | Comments(0)