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技術的なおはなしvol.2「紙が切れる話」

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

尋常じゃない汗っかきなので、早く涼しくなってほしいと願う今日この頃です。

まあ、冬でも一杯汗かいてますけどね105.png


まだ新人の頃、とある他業種の社長さんに抜型の説明をしたときに、「なんで刃を押すだけで紙が切れるの?」と質問されたことがありました。ハサミやカッターを使って切るのは日々の中でよくあることですが、打ち抜きとなると目にする機会は無いですもんね。

そこで今回は「なんで切れるの?」についてお話しします。


打ち抜きで切断する場合、以下4つのプロセスがあります。

1.圧縮段階

2.表面破断段階

3.食い込み段階

4.破断段階

1.圧縮段階

  刃が紙に接触して押しつぶしていきます。

  この段階の前半は紙の内部の隙間を潰し、隙間が無くなると紙自身を圧縮していきます。

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2.表面破断段階

 紙への加圧が進むと、切刃の端から亀裂がはいり、表面を破きます。

 これが表面破断段階です。

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3.食い込み段階

  表面を破った切刃が紙を押し広げながら切っていく段階です。

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4.破断段階

 最後の最後です。

 押し広げられた紙が引き裂かれる段階です。

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 打ち抜きのたびに、これらが繰り返されていきます。

 生産数の増加によって、切れが悪くなるとか紙粉がでてきた等々が起きてきます。

 これらの現象もこの機構から説明することができます。


 ということで、次回は「紙粉の発生」についてお話しします(だ)。

参考文献

 板紙類の押抜き加工 (複合材型加工研究会・著) ISBN 978-4-86420-155-1


  by diemex | 2021-08-02 14:11 | Trackback | Comments(0)

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